ご無沙汰しております。

この日々の間に、『鳴潮』の世界は大きく変わり、私も旅の中で、多くの共鳴者と出会いました。今回はその一人、散華についてお話ししたいと思います。

散華は、感情を表に出さないことが多い、意思疎通が苦手な共鳴者。初めて彼女に接した時も、距離感を保ち、他人に迷惑をかけないよう気を遣う彼女の姿勢を感じた。そんな彼女の冷たい性格も、かつて経験した災禍や苦悩によるものかもしれない。

 
散華の物語

幼い頃、散華の村は残像に襲われた。残像は散華の命こそ奪わなかったが、彼女の両目を侵食し、奇跡的に新たな目を創り出した。それによって、本来盲目だった散華は「見える」ようになった。しかし、散華が「見える」世界は煉獄の図と化し、目に映るすべての物が彼女に見るもおぞましい恐怖と、頭を割るような騒音を与えた。

そしてその大雪は、散華に氷雪を操る共鳴能力をもたらした。だがその力はあまりにも強大すぎたため、幼い散華はうまく操ることができなかった。彼女の周囲には常に寒気を伴う凍結した空気が漂い、そんな散華の力を見た人々は、彼女を恐れ避けるようになった。

散華がはじめてありのままの姿を見た共鳴者は今汐だった。今汐に出会ったことで、散華は己に与えられた忌むべき力にも使い道があることを知った。だからこそ、散華は今汐のために命を捧げることを誓った、二人が求める未来のために。

そして今、漂泊者の到来により、散華の世界に新たな波乱が生まれる。散華の目には、漂泊者が今汐と似て美しく鮮明な周波数を持っているように映った。

 
万能部下

散華は今汐の近衛として、戦闘はもちろん、いろんな面で今汐をサポートできる。どんな質問にも回答できる知能、どんな場合にも冷静沈着に対応、一流に匹敵する料理の腕前、そして巧妙かつ円滑な交渉術。

付近の残象を全て倒し、三ヶ月分の書類仕事を終わらせ、今汐には「何もさせない」。朝昼晩、食事はすべて静かに時間通り今汐の部屋の前まで届ける。これが散華の日常。

散華の学習能力は非常に高いが、彼女は生まれつき万能ではない。ただし、彼女は今汐のために役立つなら、どんなことでも学ぶ覚悟がある。

 
人型製氷機

今の散華は自身の能力を制御することができるが、周囲の気温は散華の感情の変動に応じて下がる。危険や悪意を察知すると、空気中に細かい氷が舞い散る。それは散華が防御態勢に入ったことを意味する。また危険に遭遇する以外にも、たまに恥ずかしさや不安によって、散華の周りの空気が冷たく感じられる時もある。しかし、その原因を散華の冷徹美人な顔から窺い知ることは難しい。

 
「小龍包」を開発する達人

料理(特に「小龍包」)の研究に情熱を注ぐ散華。今汐の大好物が「小龍包」だと知り、彼女は様々な味の餡を詰めた「小龍包」を作り出すことを志すようになった。それは、「小龍包」を食べた今汐から「美味しい」という言葉を聞くためである。さらに、今の散華にはまた一つやるべき事が増えた。漂泊者にも美味しい「小龍包」を味わってもらいたいと思うようになったため、より一層「小龍包」開発に性を入れる。


花酒に隠された一面

散華は花びらから作られた特製の酒を好む。しかし花酒を飲み出すと時を忘れてしまうため、あまり頻繁には飲まない。しかし、大量に飲む始めると、見た目こそ普段とあまり変わらないものの、いつもは隠している本心が現れ、反応が鈍くなり、休むことを拒否しながらも、一日中ぼんやりした状態で過ごしてしまう。

 
散華のイメージ

散華の悲惨な過去と近衛の肩書から、控えめで冷たいイメージを持つ。

そのため、彼女の衣装スタイルは、黒を基調とした古典的でありながらも現代的なものとなっている。


またおしゃれアイテムとして、純黒のベレー帽はお似合いだ。視覚的に銀色の髪を隠すことで、過度に目立たせず、散華のクールでスマートな外見を引き立てることができる。


散華の衣装と装飾では、「潮柄」がよく使われていた。この模様は秧秧(ヤンヤン)の「雲柄」とは異なるが、その古典的な雰囲気は似ている。

黒と金の2つの色はどちらも重たいイメージで、それぞれの質感が互いを引き立てる。特に黒の中にある金色は金属感と輝きをより際立たせる。そのため、細部に多くの金色の要素がデザインされ、金色の潮柄のペンダントが彼女を戦場でより一層輝かす。


散華の瞳は本来は灰色だったが、残象の侵蝕により、赤い色へ変化した。音痕は右眼の瞳孔にあり、共鳴能力を使用するときにのみ現れる。


 
散華の戦い方

散華の戦い方は落ち着いており、スムーズかつ迅速な剣技を特徴としている。彼女の最も基本的な戦闘方法は、スキルで残された氷や雪を「重撃」で爆破させること。「刀が鞘に収まり、氷雪は消え去った。」

 
共鳴回路

異常な視界の干渉を減らすために、彼女は戦闘時に聴覚を用いる。

長押しで「重撃」を放つ際に、氷痕エリア内で指を離すと、強化された重い一撃が放たれ、ターゲットに突進する。

散華が重撃を使い前方に突進すると、突進ルートにある氷造物を爆発させ、さらに大きなダメージを与える。

散華の通常攻撃の連撃の最終ヒット、共鳴スキル、共鳴解放、連携スキルを発動すると、「見切り」状態に入る。この状態では氷痕の判定範囲を拡大させるので、強化された「重撃」がより出しやすくなる。


 
共鳴スキル

前方に一撃を仕掛ける。攻撃後に「氷稜」を1つ生成。

 

共鳴解放

前方に強力な一撃を仕掛ける。攻撃後に「氷山」を1つ生成する。

 

通常攻撃

彼女は自分の危険性を深く理解しているため、戦闘時も控えめである。散華の通常攻撃の最初の3段は刀を抜かず、鞘で攻撃する。 しかし、鞘で撃退できない敵には——刀を出し、斬り裂く。一瞬で相手のズボンの半分は切り刻まれ、彼女が発する冷たい風の中で脚を震わせる。この一撃だけで、ほとんどの不届きに対応できる。


以上が私の知る散華についての全てです。冒険の中で漂泊者は彼女と接する機会も増えることでしょう。その時は散華についてより詳しく知ることができるはずです。

次回も、たくさん役立つ情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!