ネオユニオン出身のアールトは、濃霧の日に生まれた「先天型共鳴者」。
「楽しいマジシャン」
元気がない人を見かけたら、自慢の「霧手品」でおかしな小動物を作ったり、マジックを披露したりして楽しませる。ある時は小さなウサギ、ある時は翼を広げたワシ、アンコのメェーちゃんを作って披露することも。
どんな人間の心の隙間にも入り込む霧のような彼に、誰もが簡単に気を許してしまう。相手の感情を読み、楽し気な雰囲気を作る……アールトのいる場所はいつも、賑やかな笑い声に溢れている。
霧に包まれる男
霧を発生させ、その形を変えるだけではなく、霧そのものに化けて姿を消すことができる。
加えて、その人柄も霧のように不安定で掴むことができない。情報屋として、本心を隠すのは、何よりも大事なことだからだ。しかし、運よく彼と関係を築き、その霧を払うことができれば、彼のふざけた態度は単なる偽装である事を容易に理解できる。誰よりも思考し、大事な時には必ず助けてくれる彼は、信頼できるヤツに違いない。
取引の天秤
表向きはお金のためなら何でも教えてくれる情報屋。本当は情報の価値を正確に把握していて、大事な情報であればお金をいくら積まれても決して口を割ることはない。
アールトはよく顧客に「相応の報酬があれば、どんなことでも話すよ」と言っていたが、実際に彼が思う「相応の報酬」は他人には決して推測できない。アールトの情報で成り上がり者になろうとする貧しい人々は、彼が提示する高額な報酬を想像する事すらできないからだ。
その一方、家族を探していた小さな女の子には、たった飴一つでアールトを満足させた。誰も彼が天秤に置いているモノは何か、そしてそれがどちらに傾くのかを知らない。確かなことはただ一つ:アールトとの取引・交渉で優位に立とうとすることは避けるべき。本来自分のものでないものを彼から手に入れることは不可能だ。
完璧なコンビ
聡明可憐なアンコはアールトにとって最高のパートナーである。二人で行動する時は、頼りない大人としっかり者の子供のコンビに誰もが心配になってしまうことを除いて。
しかし、アールトの突拍子もない計画にいつも率先して賛成するのは他でもなくアンコだった。その言動の裏に隠された計画と真意は、本当に彼という存在と向き合った人のみが理解できることだ。
また仕事の都合で、たまに二人は家族と偽って行動する事も。かわいい担当のアンコと、苦労人担当のアールト……いつも賑やかな二人組だが、アールトは常にアンコの身の安全を案じている。
アールトのイメージ
両肩に装着された装置は、アールトが出した霧を強化するだけでなく、圧縮された霧を保存する機能も備えている。よくアールトはこれを「携帯型消火スプレー」と呼んでいる。
控えめな一本の骨笛。本当はアールトが子供時代に使っていたボイスレコーダー。アールトはよくこれを身につけている。この地味な「小さなおもちゃ」には、彼の貴重な情報が大量に詰まっている。
常に持っているサングラスは、アールトのカッコよさを演出するための必須アイテム。
右肩につけられた黒い花は、彼が黒海岸(ブラックショア)の一員であることを示す。黒い花の招待を受けた客だけが、黒海岸に踏み入れる。
アールトが使う特製デバイス。黒海岸の製品だけであって、外観もより現代的になっている。
アールトの戦い方
アールトは、前線に突っ込むことはなく、霧のように漂い、仲間をサポートする。まず霧の分身を作り出して敵の注意を引きつけ、仲間が攻撃を仕掛けやすい状況を生み出す。共鳴解放は、「虚実の門」を創り出し、仲間の与ダメージを増加させることによって、より激しい攻撃を可能とする。
共鳴回路
通常攻撃と空中攻撃の弾が「スパイラル」を通過すると、敵に気動ダメージを与える。
さらに、その弾が目標に命中すると、「ドリップ」を回復する。また、アールト自身が「スパイラル」を通過すると、「ミスト状態」に入り、移動速度が上昇する。「ミスト状態」中は「ドリップ」を消費し続ける。この状態で生成した「ホーミング」は自動的に敵を攻撃する。
通常攻撃
複数回ダメージを与える。特定の攻撃を当てると前方に「スパイラル」を生成、それを通過した弾丸は気動ダメージを与える。
共鳴スキル
「スパイラル」と敵を引き寄せる分身を生成する。その分身の周囲に「ホーミング」を発射し、ダメージを与える。
共鳴解放
前方に「虚実の門」を生成する。「虚実の門」を通過させた弾丸は威力が増す。
このように、実戦でアールトと相性が良いのは、遠距離攻撃をメインに戦う共鳴者だ。彼らはアールトの霧を利用して自身を隠すことができる。そしてアールト自身は長時間敵と接触することは無い。危ない場所を渡り歩いても、危ない橋は一切渡らない。情報屋として相応しい立ち回りだ。