あーあ、また仕事か……。桃祈は灰色の溜息と共に、あったかい布団からしぶしぶ起き上がった。新たな一週間の始まりである。

 

桃祈のイメージ

大人の女性でのんびり屋さんの共鳴者。他の人を受け入れ、守ってくれるイメージが強調されている。

人の悩みの相談に乗る時は、いつもきちんと相手の話しを聞き、そして彼らの悩みの種を探し出して解決へと導く。常にのんびりオーラ全開だが、他人と約束する時には真剣な顔をみせる。その気質が故に、まだ年は若いが、すでに他の人に頼もしいお姉さんというイメージが植え付けられている。

中身はしっかり者だが、外からはどう見てものんびり屋さんだ。そんな彼女にとってアイマスクは彼女の手荷物の定番で、丁度いい場所を見つけたらすぐに寝れるよう備えている。もちろん、理想はベッドかソファーだ。しかし、仲のいい女の子の肩や膝枕でも妥協する。



桃祈の悩み

多くの人から信頼される「優しいお姉さん」として、桃祈のもとを訪れる相談人は後を絶たない。相談内容は仕事からプライベートまで、ズバリなんでもだ。そのせいで余計な噂もたくさん彼女の耳に入ってしまい、 噂好きだと勘違いされている。

実は悩みの解決と言っても彼女は、その人の悩みを分解し、その核心を可視化させ、自ずと解決できるよう導くだけ。自分から詮索するタイプではない。

 

WLBバンザイ!

仕事は仕事、プライベートはプライベート。これをはっきりさせるというのが桃祈のモットーだ。

桃祈の定時上がりを止められることはない。勤務時間外は、定時送信のメッセージ以外、彼女との交流は不可能とされている。きっとモモ亀で横になって、今日のことを脳内で整理している最中で、それを終えたらまどろみを経て眠りにつくのだろう。

しかし、勤務中の彼女はいつも抜群の効率と精密機器ばりの思考を誇る。些細なミスさえ冒すことはない。一緒に働く人曰く、その安心感についつい身を委ねてしまうそうだ。

桃祈は心の底から、働く必要のない未来を望んでいる。働くより、家でダラダラ、もしくは目的もなく街をウロウロした方がよほど幸せだからだ。でも、今州の住民たちが本当の安寧を得られるまで、その望みは心の奥にしまっている。守護者たる、彼女の責務を果たすために。



のんびり屋の守護者

桃祈は絵に描いたようなのんびり屋さんだ。反対に、このことこそ彼女の強さであるとも言える。

幼い頃は、他の人よりゆっくりしているせいで、いじめられたことがある。災い転じて福となす。その独特な気質で周りの人を篩にかけた結果、彼女の遅さを気にせずに一緒にいてくれる仲間ができた。成長していくうちに、桃祈は自分のあるべき守護者の道につき、「遅い」からこそできることを見つけ、それを自分の力にして仲間を守るようになった。

のんびり屋であることに間違いはないが、今州市民の安住を守る責任もちゃんと担ってくれる頼もしい人だ。

桃祈は自身を弱いとは思っていない。他の人より環境をよく観察し、よく考えた結果、遅くなっているだけだ。遅さ故の丁寧さと安心感。その特質も彼女が設計した今州の防御施設からは読み取れる。

誰よりも前に立って活躍するのは桃祈の役目ではない。後方でこそ、彼女の真価は発揮される。秩序安定、市民守護、被害算出。彼女という盾があれば、先陣を切る戦士たちに他の心配はない。他の人のミスをケアできる安心感、それが彼女の強み。

チームの守護者である以上、彼女はサポート役に回されがちが、ピンチともなれば、(本意ではないが)持ち前の戦闘能力をきちんと発揮する。


桃祈の戦い方

盾役に桃祈がいれば安心、という一言に尽きる。彼女は独特な防御能力を軸に自分の戦闘スタイルを築いてきた。それを活用できれば、他のチームメンバーが守られ、より安心して戦えるようになる。

 

通常攻撃

のんびり屋だからといって、決して無気力というわけではない。いや、むしろ怪力な部類に入る人だろう。重厚感のある長刀を軽々と振るい、敵に多段攻撃を仕掛ける。

長押しで防御モードに入り、受けるダメージを軽減する。



共鳴スキル

範囲攻撃を行い、自身のライフを回復する。同時に、桃祈自身と他のメンバーにアーマーを付与する。

ダメージを受けるたびに、アーマーのスタックが消費され、ダメージが軽減される。

さらに桃祈自身は攻撃を受けてアーマーのスタックが消費されるたびに固有ゲージが貯まる。



共鳴回路

固有ゲージが満タンになった状態で、攻撃を長押しすると、桃祈は再度防御の構えを取る。

この間に攻撃を受けると、桃祈は反撃を発動し、アーマーが生成される。

防御モードが終わった後、桃祈は攻撃する度に、固有ゲージを消費して自身と他のメンバーにアーマーを付与する。



共鳴解放

どれほど激しい戦場にいようとも、のんびり屋であることは変わらない。軽くアクビをした後、重い刀を振りかざし、前方広範囲の敵に消滅ダメージを与える。紫がかった濃赤色のエナジーは特殊なフィールドを形成し、敵の速度を低下させる。



今日も無事、定時で退勤できた。今州の街を散策する桃祈は賑やかな街並みを眺めながら体を伸ばす。「家に戻って休もっか」と一人つぶやきながら。